こんにちは。
あっという間に2016年も3月突入となりました。
長く苦しかった卒論執筆から解放され、自由時間を満喫しているTICスタッフの4年生・熊谷です。
気がつけば来月には新シーズンが始まります。1ヶ月後、新チームとなった各大学の試合を観るのがとても楽しみです。
これまで、記事等では何度も投稿していますが、こういった形で発信するのは、最初にして最後になります。
“自分を伝える”ような文章は不得手ですが、よろしければ最後までお付き合いください。
これまでブログで何度も登場しているメンバーのことは、いつもブログを見てくださっている方ならお分かりかと思います。
他にもこんな人間が参加していた、ということを知っていただければと思いながら、綴っていきます。
まず、簡単に自己紹介を。
取材班として、秋のリーグ戦が始まったころから参加しておりました。
3年冬に引退するまでは、某オレンジユニフォームの大学の新聞部に所属していた人間です。
引退してもホッケーから離れられず、リンクに変わらず足を運んでいたところ……友人が既にTICで活動していたこともあり、気がつけば参加していたというのが大雑把な経緯になります。
実のところ、最初はTICに参加する気はありませんでしたが、結局は参加することとなりました、なぜか。
それはホッケーが好きで、何よりも、ホッケーは私を成長させてくれたスポーツだからです。
そこに携われる限りで携わりたい。そんな思いがありました。
新聞部では色々なスポーツに関わりましたが、その中でもホッケーは、私にとって想定外の出会いでした。
学生記者1年目を終えようとしていたころ、組織内の必要からホッケー担当にならざるを得なくなり、1年の終わりからリンクに足を運ぶようになりました。
最初は本当に、本当に辛かったです(遠い目)。
寒いのが大の苦手。
コンダクトスポーツは嫌いな部類で苦手意識があり、競技の良さもなかなか分からず(分かろうとせず)
義務感に突き動かされて、リンクに通う日々が1年弱続きました。
“嫌々ながら”の出会いであり、”仕方なく”巻き込まれたホッケーの取材は
競技や選手を勉強しながら(しかも1年遅れで)の試行錯誤で本当につらく、大変だった記憶があります。
そんな私にも、転機が訪れます。
2014年、帯広で行われたインカレの準々決勝。
狭い会場を埋め尽くす人の熱気。
何度リードされてもくらいつく大接戦。
最後の試合に懸ける選手のプレー。
一歩及ばずGWSで敗北して氷の上、そして取材中に選手たちが号泣していた姿。
今でも昨日のことのように、鮮明に思い浮かびます。
その試合から、私の中で確実に何かが変わりました。
それまでの試合、他の競技では味わったことのなかった身の奮い立つような思い。
一瞬のプレーが試合を左右し、プレースピードの速さから、あっという間にひっくり返すことのできるリード、ベンチ全員で戦うという特異性。初めてそこで素直に認識したホッケーの面白さ。
そこから最後の1年は、それまでと違う気持ちで取材に向き合いました。
楽しく、1試合1試合が貴重で、あっという間に過ぎ去りました。
新聞部でのホッケー担当は実質2年でしたが、その時間は記者としての私を育ててくれたと思っています。
“苦手”だと感じる、未知の分野の取材を重ねていく中で、気付かされることの数々。
好きなものを狭く深くしか追えていなかった私の視野と幅を広げてくれた、そんな日々でした。
全うしたことは、今でも思い出と共に、ちょっとした自信になっています。
……さて、この話で何を伝えたいかと言いますと、ある1試合は、どこかの”誰か”にとって、”何か”のきっかけになる1試合になるかもしれない、ということです。
それで人生が変わることだってあるんですよね(そんな私は、引退後もTICでホッケーに関わり、プライベートで各地にホッケーを観戦しにいくという姿は、3年前の自分に言っても、信じられないと思います)。
TICスタッフにも、ある試合をきっかけにホッケーの世界に魅せられた人がいます。
私に変わる、成長するきっかけをくれたホッケー。
自分の伝えるものを通して、同じように誰かの”きっかけ”になってほしい。誰かにとって、ホッケーの世界に魅せられる入口になれたらいい。そんな思いが原動力でもありました。
そんなことの延長で、TICに参加することになったのでした。
記者として、もう1年ホッケーを追わせてもらいたい。勿体なかった”1年”を取り戻して取材したい。そのわがままを叶えさせてもらった、学生としての最後のシーズンとなりました。
ところで、取材班は動画といった、TICのメディアとして新しいコンテンツというよりは、記事といった従来の手法でホッケーを広めようとしてきました。
1年目、中心となったのは私を含めた大学新聞部OGの4人。
記者の数だけ試合や選手を観る視点や伝え方があって、様々です。
全てをカバーできたわけでも、やりたいことを全てできたわけでもありません。
でも、文字を通して”何か”を伝える、選手の姿やその裏にあるものを伝える、という役目を担えたなら幸いです。
個人的には、自分の大学をさらに1年追いかけさせてもらったこと。
今まで直接関わることはなかった大学やその選手の魅力にも触れさせてもらえたことが、ひとりのホッケーを愛する人間として本当に幸せなことでした。
特に、それぞれチームの歴史を作った中央大学、日本体育大学に、記者として携わらせてもらったことは貴重な経験です。
新聞部時代は自分のチームを追うことしかありませんでしたが、幅を広げて色んな大学のホッケーや選手に触れられ、楽しいシーズンでした。
また、大学新聞部はどこも3年で引退です。ということは、自分と同じ学年の選手の引退に、通常は関われません。
そこを、TICに参加することで、見届けさせてもらえたことが、個人的には一番嬉しかったりします
(新聞部を引退したそこのあなた、ぜひ!)
さて、取材班はほぼ全員がTICを去り、来年度からはまた0からのスタートです。
取材経験はないけど興味がある。そんなひと、大歓迎です。
場数を踏むことで誰しも経験を積みます。そしてその経験は必ず、自分の糧になると思います
(……というのは、ここまでだらだら書いてきたことを読んでいただけたら分かるかと)。
新しいメディアだからこそ、自分のアイデアや発想も、柔軟に入れさせてもらえますし。
何よりも、リンクに足を運ぶ数だけホッケーが育ててくれる。4年間、特に最後の1年の経験から強く感じます。
これから、よりよいメディアとして発展するためには、まずスタッフの数が必要です、本当に。
ちょっとでも迷っている方、好奇心から興味のある方、などなど。気軽に連絡ください。
残るメンバーが泣いて喜びます。
4月からは今度こそ観客として、客席から選手やチームの成長を見守りたいと思います。
ホッケーを通して関わってくださった選手、監督さんやスタッフさん、支えておられる連盟の方々、TICのメンバー、そして……画面の前のいつも記事を読んで下さる方々、すべてに感謝。
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