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【特集】笑顔の準優勝!日体大選手インタビュー/2016年日本学生氷上競技選手権大会

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 関大、明大といった強豪校を次々に破り、創部初となる決勝の舞台に立った。決勝では中大に力の差を見せられる形での敗戦となったが、最後の最後まで泥臭く守り、ワンチャンスをものにしようとパックを追う姿は、見る人全ての印象に残ったことだろう。大躍進のインカレを、日体大史上初となる2位で終えた。
 “定位置”のベスト8を脱し、目標としていたベスト4を決めた時点で、チームの目指すものは変わった。準決勝の明大との試合の前、主将の須藤はチームにこう声を掛けた。「4強になったことに自信を持っていい」。自信を胸に、チャレンジャー精神で挑んだ結果つかんだ、堂々の準優勝だ。
 秋のリーグ戦でも法大を破るなど上位校と競る試合も見せ、ディビジョン制となって初めて、入れ替え戦回避の6位につけた。チームは力をつけてきていたが、ここまでの躍進を予想した人はいただろうか。40人近い大所帯で一人ひとりが競争意識を持ち、トレーニングから取り組んだ。そして、大きかったのは川平コーチの存在だ。夏合宿、インカレ直前合宿とチームに帯同することでチームは基礎をつけ、足を動かし続けるホッケーを徹底するようになった。「今までの日体のホッケーとは考え方が変わった1年」(須藤)と、変化が形になり始めたシーズンだったと言えるだろう。
 年々部員数が増え、下級生の活躍も目立つ日体大。チームは歴史をつくり、新たな一歩を確かに踏み出した。

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<結果>
1回戦 vs名大 ○17―0
2回戦 vs同大 ○5―4
準々決勝 vs関大 ○2―0
準決勝 vs明大 ○3―2(GWS)
決勝 vs中大 ●8―2

<選手のコメント>
主将 7番 DF 須藤雅史選手
「昨年の王者の明治を倒して、こうなったら優勝しようという気持ちだけ持っていた。この大会、自分たちの勢いは他のどのチームよりもあったと思うので、その勢いに乗っかって挑戦しようとした。中央相手に良いゲームができたと思うし、楽しかった。中学の同期の中島や星と戦えることに、昨日からわくわくして楽しみだった。とにかく速いフォアチェックと足を動かすバックチェック。あとはゴール前をできるだけDFが守るというプレーを心掛けた。強いチームには攻められるので守備から入って、ワンチャンスをものにしないといけないと思っていた。(3ピリについて)点を取る姿勢だけはなくしてはいけないと思って、みんなでどんどん仕掛けていこうとした。点数的には絶望的な部分もあったので、次につなげるホッケーを絶対にしようと、みんな顔を上げて楽しめたと思う。やり切れた。後輩には感謝している。初戦や2回戦は危ない部分もあり不安もあったが、関大を完封で抑えられたことは自信になった。あとはいけるかなと思った。今回のインカレに関しては初めてづくしで、勢いでいけた部分もある。もっとこれからどんどん強くなると思うし、こういう舞台を経験すれば、勢いではなくきちんとしたゲームプランや、相手チームを研究して取り組むチームになると思う。
人数が多いだけに出られる選手、出られない選手に分かれてしまって、そういった選手にどうやって声をかけるかを悩んだ。声掛け一つで変わってしまうチームでもあるので、そのフォローも考えながら毎日過ごした1年間だった。(この4年間でチームは)強くなってきていると感じる。大人数なので実力でメンバーに入れる。チーム力の底上げはされていると思うし、それをみんなが理解しながら氷上練習やトレーニングに取り組んでいる。
もう悔いは全くない。最後の舞台が最高のところで相手も仲間も全く申し分もなく、楽しい4年間だった。この大会で最後の2校まで残れたことが本当に嬉しい気持ち。この舞台を経験して、またインカレを通して後輩は色々なことを感じたと思う。3年生は実力も確かにあるが個性もある。その個性は変わってほしくないが、4年生らしくなってほしいというのが自分の願い。1、2年生も自分らしくやれば、日体は絶対にまたこの舞台に立てると思う」

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副将 13 番 FW 廣川泰地選手
「試合展開というよりは、初めての決勝戦に進出したので楽しんで試合をした。インカレ中はサブに回っていたが、ポイントでプレーできるようにはいつでも準備をしていて、試合に出た時には足を動かすことを意識して頑張った。インカレ前の合宿ではみんな良いプレーばかりで、メンバー選ぶのが大変なくらい全員の調子が良かった。1回戦からずっとチームは最高の状態だった。負ける気がしなかった。印象に残っているのは、やはり準決勝の明治戦。序盤に2点獲られて焦ったりした部分もあったが、自分たちが練習したことを信じて誰ひとりあきらめていなかったので、気持ちで勝てたのだと思う。(準優勝については)嬉しいの一言。後輩たちが一番頑張ってくれたのが大きい。メンバーも来年はほとんど変わらないので、来年も決勝まで来て、頑張って優勝してくれると思う。春、夏は思うような展開ができず勝つことがあまりできなかったが、秋リーグの最後からインカレにかけてチームは最高の状態で、切磋琢磨してみんなで頑張れるチームになれた。(今季のチームの強さの要因は)第一にチーム自体の仲が良いということ、競争するという気持ちが強い。自主トレなども負けないように各自で取り組んでいて、そういうところが氷上でも出たのかなと思う。
1年生の時はあまり勝ったことがなくて、2年、3年と進むごとにチームがどんどん強くなっていって、最終的にこういう形で終われたのは最高だった。準優勝できたことは何にも代えられない。新潟で小学校4年生の時に(ホッケーを)始めたが、小中は最弱チームで人数もギリギリいるかいないかだった。ホッケーが大好きだったので、そういう環境から水戸のチーム(水戸短大附属高)に自分を売り込みに行ったのが、ここまで来た始まり。それで日体に声を掛けてもらって、まさかここまで来られるとは。波乱のホッケー人生だった。(日体大アイスホッケー部は)どのチームよりも仲が良く、試合になったらアグレッシブに動く、最高のチーム。(同期へ)ずっと一緒にプレーしてくれてありがとう。(後輩たちへ)今後、優勝を目指して頑張ってほしい」

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副将 18番 DF 牛窪憲太選手
「高校(白樺学園高)の同期はみんな強いチームに行って優勝すると思っていたので、自分が日体を強くしようと思っていた。1回戦から勝ち上がるごとにチームが強くなっていった。関大の試合は強い気持ちを持って戦った。福島は小学校からの親友で、4年間支え合ってきた存在」

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38番 GK 福島輝大選手
「インカレ合宿の途中で、サブキーパーとして出るということをコーチに言われた。そこからはその仕事を受け入れて、正キーパー高橋のサポートに専念し、メンタル面もできるだけサポートしようと臨んできた。自分が3年生の頃は正キーパーとして出ていたが、今年に入って試合に出られなくなり、最初の方は受け入れらなかった。合宿途中で、高橋が正キーパーにふさわしいと自分の中で受け入れ、そこから自分にできることはサポートしかない、そしてもう一人4年生で出ていないキーパー(栃木)もいるので、自分が代わりにサポートするしかないとその時に決めた。終わってみたら、高橋が出て良かったと思っている。結果を残したし、攻められる試合だったのでキーパーのメンタルが一番きていたと思う。自分のできることはサポートだった。
1年目は試合に出ることもできず、たまに出ることはあっても、点差が離れているゲームで正直なところ全く楽しくなかった。Bグループに降格して、自分が2年生になって少しずつ試合に出られるようになり結果を残せるようになって、3年目に正キーパーになった。結果を残せたかは分からないが、最後のインカレまで出られた。今年になってキーパーはローテーションで回していたが、途中から高橋に固定して、それでも自分はまだ諦めていなかった。インカレ合宿中にバックアップキーパーとなり、自分の仕事はバックアップなんだと受け入れて専念した。
一番付き合いが長いのが牛窪。中学の頃はゲームキャプテンが牛窪で、チームキャプテンが自分。その頃、自分のチームは人数が少なく他のチームになかなか勝つことはできなかったが、お互いに支え合って勝つことができたことがいい思い出。付き合いが長いからお互い分かりあっている」

81番 FW 沢崎彪斗選手
「最後は負けたが本当に良かった。(準決勝で)けがをして迷惑をかけて申し訳ないという気持ちがあるが、コーチがベンチに入れと言ってくれた。出番はいつもより少なかったが、最後は楽しくホッケーができて良かった。相手は格上なのでとにかく守って、少ないチャンスで入れていくしかないと思っていたが、得点力も足りなかったし守りきることもできなかったので、これからにつなげていけたらと思う。3ピリは勝ち負けよりも楽しもうと言っていた。入れられても最後まで点数を狙って6人攻撃もしたし、チームの雰囲気としては最後まで良かった。(シーズンを終えて)昨年より秋リーグの順位も上がった。個人的には波があった。点数を取れる時と取れない時があったので、来年はもっと安定して点数を取ったり、アシストができるように頑張っていきたい。最後のインカレでチームがまとまれた。今まで勝てなかったチームにギリギリでも勝てた。4年生を優勝させられなかったが、最後に2位になれて本当に良かった」

1番 GK 高橋勇海選手
「春は自分の納得がいくようなプレーができなくて、チーム自体も目標としている順位に届かず、個人的には悩んだ部分もあった。1年生から使ってもらって、チームに貢献したいという思いで頑張ってきたが、チームみんなのサポートで最後インカレの決勝の舞台に立てて良かった。リーグ戦は、個人的には入れ替え戦に行かないというのが目標だったが、法政にも勝てて同じレベルで戦えて、負けられない相手には負けることがなかったので、日体大に貢献できたのかなと思う。将太朗(金子)は高校からライバルとして大舞台の決勝で戦ってきて、正直なところ1年からインカレの決勝で当たるとは思っていなかった。負けたくないという気持ちは強くあった。結果的にこういう結果になったが、やることはやりきったと感じる。来年度、リーグ戦は上を目指して、上位の大学を食っていけたらいいと思う」

47番 FW 鈴木拓也選手
「ここまで来られると思っていなかった。優勝できなかったことは本当に悔しいが、チームとしては最後にすごくまとまっていたので悔いはない。(決勝戦を振り返って)プレー中のコミュニケーションがなかったり、DFとFWの間が空いていてDFも困っていたと思うので、そこを修正していかないとだめだと思う。キーパーに頼ってばかりなので、もっとキーパーを助けてあげないといけない。3ピリは負けていたのでいくしかないと思っていた。松野のゴールが大きかった。それでチームも勢いがついたが、そこに乗れなかったのも今のうちの弱いところだと思う。あそこでもう1点ほしかった。ここまで来られて本当に良かった。インカレに入って、陸トレなどをみんな一生懸命にやっていて、優勝に向かってやっていた。それでまとまっていけたのかなと思う。(今季日体が変わったのは)一人一人の意識。一つの勝利に向かっていく意識が上がったと思う。昨年のインカレで中大に13―0で負けて、泣くに泣けなかった。それが大きかった。今後は上のチームを食っていきたい」

text = Yu Kumagai
interview = Tokyo Icehockey Channel staff
photo = Daiki Takebuchi, Chie Yokoyama

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