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【対談インタビュー】明治大学 大津晃介×大椋舞人×永井遼 「後輩たちのために優勝を残したい」

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秋のリーグ戦も残り3試合。優勝争いも終盤に差し掛かり、上位4校の直接対決が始まる。

春の優勝は逃したが、秋のリーグ戦で大会連覇を目指す明治大学。チームを率いる大津晃介選手、大椋舞人選手、永井遼選手の3人にいまのチーム状況、ラストシーズンに懸ける思い、そしてそれぞれの将来について語ってもらった。(取材は2015年11月10日に行ったものです)

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――ここまでリーグ戦を振り返って

大椋:まずは勝つことを大前提でやっていますが、失点も多くありました。晃介(大津)がいないなかで下位のチームに対して接戦をしてしまい、晃介に頼りきっていたなと思ったので、自分たち4年生が一人一人自覚を持たなければいけないと改めて思いました。

永井:大椋も言いましたが、4年生が自覚を持ってやらなくちゃいけない。大津、大椋は活躍しているので、それに負けないくらい自分もポイントに絡んでチームを引っ張っていければと思います。あとは勝つときの勢いが例年に比べてまだ出せてないのかなと思います。

大津:去年できていたところで今年できていないところでいえば、去年は流れが悪いなかでのホッケーをしっかりクリアして、自分たちの流れに変えられていました。流れの悪い時間が少なかったのが去年で、それが3冠への道だったと思いますが、今年は流れの悪い場面が長引いてそこで失点してしまうことが多く、悪循環になっていることが多いです。そこを乗り越えなければならないと思います。

大椋:この2試合(日体大戦、慶大戦)で分かったことは、1ピリの出だしがすごく悪くてそこで失点や反則を多くしてしまいました。これから上位チームとの対戦するにあたってそこで落としたら取り返しのつかないことになりますし、1ピリの入りから3ピリの終わりまで集中してやらないと勝てなくなると思うので、そこを意識してやっていきたいと思います。

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――最上級生になり変わったことはありましたか

大津:(永井選手に対し)変わったんじゃない?

永井:何が変わったかな。

大津:永井に関してはプレーだけではなくて、しっかり声掛けをして後輩を引っ張っていると思います。選手が落ち込んでいるときに掛けてあげる言葉って実は一番難しくて、自分は苦手なのですが、永井はそういうところをやってくれるので、そういうところは任せていますね。反則は……減ってないな。(笑い)

永井:3人とも反則は……

大津:減ってないね俺。(笑い)

大椋:2人は結構反則してない?

永井:いやいや待って、そんなにしてない!3人とも反則は減ったと思います。晃介はたまにしちゃいますけど意識していると思うよ。

大津:分からないけど…そこはね。(笑い)

大椋:晃介(大津)に関してはキャプテンになって、1、2年生のときはたくさん反則をして自分勝手なプレーばかりしていたんですけど、3、4年生になるとチームの中心となって、チームのことを考えてプレーできるようになったと思います。永井は自分と晃介がコンスタントに試合に出ていたのに比べて、ケガなどで試合に出られないことがあったんですけど、そういうときに出られない人の気持ちを考えて声を掛けてくれたりしたので、自分たちにはできないことをしてくれたと思いますね。

――今年になり監督も代わりました

大津:そうですね。

永井:監督は現役時代上手だったと聞いているので、僕らに求めているものがハイレベルですし、その中で期待に応えられるようなプレーを全員で高めていく必要があると思います。それに応えられるようになれば優勝に近づくのかなと思います。

大津:システムもそうですし、試合に臨む意識も変わったと思うのですが、監督が代わったらしっかりその監督に合わせて自分たちがシステムを理解してホッケーすべきですし、チームの色も変わると思うのですが、永井も言った通り、求めているものが高くてPPのことでもPKのことでもそうですし、いま求められていることに対して自分たちがしっかり発揮できてないというのが現状なので、そこをどう改善していくのか、選手同士で話し合わなくてはいけない状況ですね。

大椋:はい、2人が言った通りですね。

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――リーグ戦も残りわずかですが、チームの雰囲気はいかがですか

永井:だんだん気が引き締まって緊張感が高まっていると思いますが、まだチームとして完全にまとまっているかと言われたらそうではないので、これから最終戦でピークに持っていけてるように頑張っていきたいです。

――自身に対する自己評価は

大津:過去からいまの自分を見ると、がむしゃらさは減っていると思います。ガッツの面では代表に行ったとき山中さん(現・慶大ヘッドコーチ)にも、『もっとガツガツできるぞ、もっともっといけるよ』と言われたので、そう言われるということはそう見えているだけではなく、そういう選手になっているかもしれませんし、そういうプレーをしているかもしれないので見直さなければいけないです。ホッケーは“何年生だからこういうプレー”というのは決まっていないので、かっこ悪いからきれいなホッケーをしようとか、がむしゃらなホッケーはあれ4年生?と思われてしまうからやめようというのもあるかもしれないですけど、自分としてはそんなふうに思ったことはないです。でもそうやって見られているということはそうだと思うので、キャプテンとしてどういうホッケーをしようではなく、自分のホッケーを、自分の調子がいいときのプレーを見直してやるべきだと思います。

永井:4年生は全員試合に出ている人も出ていない人も気持ちが入っていると思いますし、個人としては毎年秋リーグはポイントに全然絡めてないのですが、あと4試合で挽回できるように頑張っていきたいです。

大椋:4年生で出てない人もいて、そういう人はやっぱり試合に出たい気持ちがあって、まとまってない部分はあるかもしれないですけど、でも勝ちたいという気持ちは一緒だと思います。個人としては4年生になってから得点は決められるようになりましたが、アシストやチームを助けるという部分では欠けている部分があると思うので、もっとチームを助けていける存在にならなければ駄目ですね。自分はチームを助けられる選手になりたいです。

――大椋選手は今までに比べて秋の試合で大きくガッツポーズや雄叫びを上げている姿が印象的ですが

大津:大椋は決めて欲しい場面でしっかり決める選手になっていると思う。チームの勢い付けとしても自分自身としてもたぶん嬉しいと思うよ。

大椋:ほっとしているんですよ。(笑い) 中央戦(10月18日)がちょうど逆転する得点だったので『入れられて良かったな』とか『チームを助けられた』と思ったのがたぶん表に出ちゃったんだと思います。そんなに意識はしてないです。(笑い)

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【明治2点目を入れリード、波に乗ったか】中央1-2明治37:25 明治大学 G#22大椋舞人 A#10川村一希 A#8大場大https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo IceHockey Channel on 2015年10月17日

――ゴールランキングでは中央大学の鈴木健斗選手は意識していますか

大椋:多分6点差だったような。意識はそんな…いや、してますけど、チームが勝つことを優先しています。自分が勝ちたいとは思いますが、それを置いてチームの勝利を一番に考えているので。自分がポイントしなくても勝てばいいです。そう考えていますね。

――リーグ戦前から宣言している得点王を狙うという目標は変わりませんか

大椋:はい、それは変わらないです。

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――リーグ戦、東伏見での試合も残り4試合です。いま率直にどんなことを思っていますか

大津:いま一番率直な気持ちは、自分たちの最後の年で勝つために終わろうという気持ち。入学して1、2、3年生のときはよく同期でミーティングをすれば必ず勝って終わろうね、と話していたんですよね。振り返ってもちろん自分たちが優勝していい形で終わりたいと思ってますけど、3年目3冠を取って思ったことは、優勝または3冠は自分たちの年のためではなくて、一番は後輩に勝った時の喜び、勝つことの貪欲さを教えるためのものだと思ったんです。いまの2、3年生は3冠を経験していますが、1年生にはまだ一度も優勝の喜びを教えてあげられていないので、そのためにもいまは勝ちたいと思っていますし、またリンクのど真ん中で校歌を歌うことのすごさや喜びを今すぐ1年生に教えてあげたいです。いまはその気持ちが一番強いです。

大椋:大津が言った通り、後輩にそういう経験を残すということが4年生の役目で、それが第一に優先しなければならないこと。そういった部分を残せるように自分たちが最上級生として引っ張っていかないといけないです。

永井:思い出すのはやっぱり、僕らが1年生のときの4年生で、春は勝ちましたが秋とインカレは勝てなかった。そのとき自分は1年生でしたがすごく悔しい思いをしたのを今でも覚えています。なので1年生にそういう気持ちではなく、優勝を味わわせてあげたいと思っています。残り2つ必ずとりたいと思います。

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――試合はもちろんですが、明治大学でホッケーをできるのも残りわずかになりました。これからもホッケーを続けたいと思いますか

大椋:思いますね。自分は就職活動はしていません。実業団でプレーしたいという思いがあります。もっと上手くなって上を目指していきたいと思うので、ホッケーを続けていきたいという気持ちが一番ありますね。

――それはプロで勝負したいという覚悟ですか

大椋:そうです。

永井:自分は1年生の頃からプロに行きたいと思っていましたけど、その土俵に立つだけの活躍だったり実績を残せていないので。インカレで優勝して終わりたいと思っています。

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――これからも一緒にプレーしたいという気持ちはありますか

大津:どういう形であれ、目指すものはいまもこれからも変わらないですし、別々の道になれば別々の道で必ずトップを目指すと思うので、そういう気持ちは会社に勤めてもホッケーを続けても一緒だと思います。変わらないです。自分はアジアリーグに行く予定ですが、どこにいってもお互い意識できるのはいいことだと思いますし、それが味方であれ、敵であれ、いつかは日本代表というチームのなかで同じ目標に向かって世界で戦えたいと思います。そうやって自分が頑張っている姿を見せて『次の日仕事頑張ろう』と思ってくれたらそれだけで嬉しいです。別にそういうホッケーの道を進まない人の気持ちを背負っているわけではないですけど、頑張れと思ってくれているだけでも嬉しいし力になります。しっかり頑張るしかないです。

大椋:同じ気持ちですね。晃介は決まっている状態なので立場は違いますが、自分も進路が決まったら、同じように五輪を目指して、永井たちに応援されるか分かりませんが(笑)応援されるように、何かしらのことで力になれればいいなと思います。

 

――これからインカレに向けて、いまのチームをどんなチームにしていきたいですか

大津:前の話の続きになってしまいますが、去年梶原キャプテンがちらっと口に出した言葉で忘れならない言葉があって。『優勝よりも優勝したお前らの姿を見たいまの気持ちが一番うれしい』と。優勝した瞬間よりも、優勝して喜んでいる後輩たちの姿を見て感動したと言ってくださって、逆にいま自分は、春、夏とみんなが悲しんでいる姿を見てもっとやらなくちゃという気持ちになったわけで、もう同じ気持ちを後輩たちに味わわせたくないですし、自分も梶原キャプテンと同じようにみんなの喜んでる姿を見たいですし、そのためには4年生がしっかり引っ張り、残り4試合どういう形であれ、勝つためのチーム作り、勝つためのコンディションを作らなくちゃいけない。それを4年生がだらだらやっていたら話にならないのでしっかりやっている姿を見せて、背中を見てついてきてもらえたらうれしいですし、そういう風によりよいチーム作りができたらなと思います。一歩一歩。いきなりいまからホッケーが上手くなったりすることはないので。どれだけ自分の調子いい状態を試合に持っていけるか考えながらやっていきたいと思います。

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――最後に、秋リーグ優勝に向けて一言ずつお願いします

永井:全勝します。以上です。

大津:こうして次の4試合のことを思うと、重みのある気持ちのなかで追い詰められているのではないかと思いますがそんなことはないです。いますごく調子がいいのでこのまま続けていけば結果もおのずとついてきますし、結果がついてきてくれる時のプレーは貪欲なホッケーから始まると思うのでそれを続けます。PPでの得点率をもう少し高めることができれば優勝に近づくと思うので一つ一つしっかり、練習しながら頑張って、最終的には優勝して、監督コーチを胴上げしてあげたいと思います。

大椋:いまの明治なら自分たちのホッケーをすればどこのチームにも負けないと思います。PP中心に点数を重ねることが大事になっていくと思うのでしっかり点数を入れて、守りの部分で失点を減らしていけば勝利につながると思います。あと気になる点は反則がまた多くなっていると思うので減らしていって、しっかり明治らしいホッケーをして気負いせずに集中して勝ちたいと思います。

――大津選手、大椋選手、永井選手、ありがとうございました

 (取材・編集 長堀笙乃/写真 永村圭蓉子

 

☆取材後記☆

この日、取材を終え寮を出ようとすると、食堂で1年生が誕生日サプライズをやっているところに遭遇しました…!牛来選手、高橋選手、永井選手、松本選手の4人が11月生まれだそうです。お誕生日おめでとうございます!!取材をしていてもとても仲がいい印象の7人。これからも力を合わせて頑張ってください!

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取材を終え思うことは様々あるのですが、正面から向き合い胸の内を明かしてくれる彼らに心から感謝しています。

3人とは同学年で、4年間体育会明大スポーツ新聞部で取材させていただいた身からすると、彼らが最上級生としてラストシーズンを迎えることが何だか不思議で、少し(いやかなり…)寂しい思いです。

大学で初めてアイスホッケーを観て、アイスホッケーに魅了され、将来の進路を決める1つのきっかけとなったのも彼らの存在でした。続けると長くなるのでこの辺りにしますが、とにかく残り3試合しっかり目に、心に焼きつけたいと思います。最後までご一読くださり、ありがとうございました。

 

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長堀 笙乃

長堀 笙乃

元体育会明治大学スポーツ新聞部のアイスホッケー部担当。スポーツ報道をしたい。そのためにスポーツが強く、新聞部のある大学を選んだ生粋のスポーツ記者。この春大学を卒業し、現在は新人記者として修行中。休日はアイスホッケーの取材に走り回っている。