昨シーズン、ラトビアトップリーグHK Prismaでプレーした黒岩選手が、来シーズントライアウトのための資金をクラウドファンディングで募集している。
私自身も少額ながら協力させていただいたが、もっと彼のことを多くの人に知ってほしいと思い、電話インタビューをさせていただいた。
GK黒岩義博と聞いて知っている人はどれだけいるだろうか?
実はあまり知らない日本のホッケー関係者が多いかもしれない。
今年24歳になる彼は、16の時からずっと、日本を飛び出し、絶え間なく過酷な海外での競争にチャレンジしてきた。トライアウトにつぐトライアウト。自分を自分で売り込んでいかなければチャンスさえ与えられない世界。そして何より結果を出さなければ明日チームに居場所があるとも限らない。そんな世界だ。
黒岩選手が初めて海を越えるきっかけを得たのは8年前、U16日本代表としてプレーした時。そこでのプレーを見た北米のコーチからトライアウトを受けて挑戦してみないかと声をかけられた。その後、アメリカ、カナダのプレップリーグ、ジュニアリーグで修業を積み重ねてきた。昨年からはラトビアの1部リーグに途中参加し、正キーパーとしてプレーしている。
そんな黒岩選手だが、より高みを目指して今シーズンはノルウェーのリーグでのレギュラー獲得を目指してトライアウトを受ける予定だ。
今回のクラウドファンディングはそのトライアウトに必要な資金を集めるためのもの。
「これが最後の海外挑戦です。」
険しい壁に立ち向かう黒岩選手を応援したい。