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連載BLOG—人生は1度きり—第1回ホッケー漬けの毎日です!

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大統領選も終盤に差し掛かり、最後の山場を迎えているアメリカはノースダコタ州ビスマークで、ひとりアイスホッケーに奮闘している男がいる。その名はハリデー慈英選手(早稲田大学)、20歳。

NAHL・Bismarck Bobcatsに移籍するため、先月14日に渡米してから約1カ月が経った。

彼は今、どんな毎日を送っているのか。

21日、ハリデー選手に電話で独占取材した。

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出発直前のハリデー選手

——1カ月ぶりですね。お元気ですか?米国での生活には慣れましたか

はい、元気でやっています!ようやく米国での生活にも慣れてきました。日本食が恋しい以外はルームメイトも皆優しいので、馴染めているのかなと思います。

ただ、自分の英語力をなめていましたね…親と話す時の英語と外で話す英語はやっぱり違うので、まだこれから英語力をつけていかなければいけないと感じています。

そういえば圭悟(中央大学DF蓑島選手)の記事を読みました。圭悟とは良きライバルで、偶然にも自分がライトで、圭悟がレフトなんですよね。同じセットで組めると思うので、いつか同じ舞台で戦いたいと思いました。

——普段はチームの寮で生活しているのですか

いえ、自分はホストファミリーの自宅で暮らしています。チームにいくつもホストファミリーがあって、だいたい1つのホストファミリーの自宅に1、2人の選手がお世話になっています。自分は1人で、ホストファミリーの自宅に小さい子が2人いて、よく遊んでいます。

——先月14日に渡米してから、すぐチームに合流されたのですか

そうですね。チーム側からはずっと早く合流して欲しいと言われていて、自分はシーズン開幕直前にチームに合流しました。最初は試合に出れないこともありましたが、徐々にアイスタイムが増えてきました。

 

Bismarck Bobcatsの公式Twitterには試合前にスターティングメンバーが発表される

初めて試合に出たのは9月21日でした。

日本では第1セットがチームの看板セットで、第2、第3と続くと思うのですが、こっちではそういう概念はないんですよね。試合ごとにスターティングメンバーは入れ替えられます。チーム内でも実力の差があまりないので、誰が試合に出てもチーム力は変わらないです。

——チームでプレーする中で、日本と違うなと感じたことはありましたか

リンクのサイズが違うので、最初はプレッシャーがすごく早く感じました。シュートブロックもがんがんきますね。とにかく皆ががむしゃらにプレーしています。

チームは自分とノルウェー人の他は全員アメリカ人です。他にスウェーデン人2人がいましたが、彼らはカットされてしまいました。チームは来年の2月までトレードやリリースがあるので、このチームがずっと続くわけではなくて。選手全員が常に自分のスポットを巡って戦っています。

毎試合が早慶戦のようですね。ホームの開幕戦は特にそうでした。選手が一人ずつコールされて、スポンサーのイベントがあったりします。試合前は毎試合国家斉唱をし、スーツで試合会場に向かうなど、ジュニアリーグですがプロ意識を感じます。

——監督やコーチから指摘されたことはありますか

Dゾーンでの守り、マンツーマン、ゴール前の混戦はしっかりプレーしろと言われます。自分のマークしている選手は絶対に外さないことと、パックがあたったら死ぬ気で奪えと言われているので、そこは常に意識していますね。

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Bismarck Bobcatsでは背番号4をつけてプレーしているハリデー選手

(写真はBismarck Bobcats提供)

——普段の食事はどうされていますか

朝、昼は自分で作っています。

早稲田では朝、晩は出ていて、昼は学食などで外食していました。でも高校の時も自炊をしていたので、ネットなどで調べて作っています。卵とベーコンとチーズをパンにのせてよく食べています。朝ぼーっとしていても、何かしら食べるようにしています。

——オフの日はどのように過ごしていますか

日曜日が決まった休みなのですが、前日の試合がアウェイだったりすることがあるので、休みの日はゆっくり寝て過ごしています。起きたらお昼とかが多いですね。チームの皆でポーカーやボーリングをしたりと、チームでのイベントもよくあります。

——チームメイトとは仲良くなれましたか

こっちに来てまだ1カ月ちょっとですが、仲はいいです。

でもやっぱり、皆が常に戦いながらプレーしているので、練習の度にケンカはしていますね。ライバル精神が日本に比べてはるかに強いです。

——最近、うれしかったことは

元々ホッケーが好きですが、もっとホッケーが好きになりました。

氷上練習が午前10時から正午までチーム専用のリンクであるのですが、その後も好きなだけ練習できることがいいですね。飽きるほどホッケーができます。答えになっていないですが、とことんホッケーができることが今はうれしいです。

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今月21日に初ゴールを決めた

——米国に来て良かったと思いますか

米国に来て良かったと心から思います。

そうですね。日本に残っていたら後悔していたとか、米国に来たから厳しい道だとか、こうしていたらどうなっていたという考えは自分はしません。過去に戻って、その時の決断を思い返したくないというか。

自分は一度決断したら、その決断が正しかったと信じています。今をいい結果につなげることだけです。

もし今、高校生で本気で海外に挑戦したいと思っている選手がいるとすれば、高校を卒業したら迷わず海外に飛び出すべきだと思います。トライアウトを受けてみるだけで世界は変わると思いますし、若いうちから海外でプレーすればその後の選択肢も広がると思いますし、米国の大学に行けるチャンスもあると思います。

——最後に、日本の皆さんに伝えたいことは

そうですね。心配してくれているか分かりませんが…(笑)自分は元気でやっています!

早稲田の皆には会いたいと伝えてください。(笑)

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ハリデー選手、ありがとうございました。

ハリデー選手と話し、今回のNAHL挑戦の「記録」を、「記憶」として残すため、連載BLOGにすることに決めました。ハリデー選手に私が取材をして記事を書いていきます。

連載BLOGのタイトルは…『人生一度きり』

タイトルはハリデー選手に決めて頂きました。人生は一度きりだからこそ、今に挑み続ける必要がある。ハリデー選手の決意を感じました。

「自分は一度決断したら、その決断が正しかったと信じます」とハリデー選手が述べた通り、自分の決断を正しかったと信じる強さは、困難に直面した時に自分の武器になると思います。

これからも定期的にこのBLOGを更新していきたいと思いますので、もしハリデー選手に聞きたいこと、知りたいことがある方はコメントかメッセージを頂けると幸いです。

最後までご一読頂き、ありがとうございました。

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Bismarck Bobcatsのロッカールーム(写真はハリデー選手提供)

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長堀 笙乃

長堀 笙乃

元体育会明治大学スポーツ新聞部のアイスホッケー部担当。スポーツ報道をしたい。そのためにスポーツが強く、新聞部のある大学を選んだ生粋のスポーツ記者。この春大学を卒業し、現在は新人記者として修行中。休日はアイスホッケーの取材に走り回っている。