NY州ニューヨークより
去る月曜日、日本代表GKの藤本那菜選手が今年度設立のNWHL所属チームNew York Rivetersのメンバーに加わることをGMのダニ・ライランは表明した。
「藤本那菜という選手に夢中になるのはなにもおかしなことではないですよ。彼女は世界でも有数のゴーリーですし、彼女が素直にプレーするのに喜びを感じているのは他のプレイヤーにもファンにも伝わってきます。彼女は文字通り自分のプレーする場所を探して世界中とびまわっていましたから、彼女を、スマイルジャパンの一員を私たちの仲間に迎えることができるのは光栄で素晴らしいことです。」
藤本は日本代表選手として2014年ソチオリンピック出場を決めた立役者だ。本戦でも彼女がゴールを守ったおかげで、スウェーデンを1失点、ロシアを2失点に抑えるなど、強豪国相手に接戦を演じることができた。
2015年のIIHF女子世界選手権でも素晴らしいパフォーマンスを発揮した。トップディビジョンで戦う日本は、藤本のおかげでドイツを退け、降格を免れた。その大会で日本は藤本の31セーブとシュートアウトの末4-3で史上初めてスウェーデンを破るという快挙を成し遂げることもできた。
彼女は当然、大会ベストゴーリーに選ばれる。5試合で.938というセーブ率、1試合での平均失点は1.52、そしてシャットアウト1試合を含む1-1-0-1という成績を残したのだ。
国際大会の合間には、地元札幌のVortex Sapporoで彼女はプレーしていた。
Puck Daddyとの独占インタビューの中で、藤本は彼女に一番影響を与えた選手は2010、2014年オリンピックを共にカナダ代表としてプレーし、2010年にはベストゴーリーとして選ばれたShannon Szabadosだと語った。
「このような(NWHL)ハイレベルなリーグでプレーできるというのは私自身の成長とっても、日本のホッケーにとっても大きな意味を持っていると思います。」藤本は言う「日本ではアイスホッケーはまだまだマイナースポーツですが、私がNWHLで頑張ることで若い人たちが希望を持ってくれたらなと思います。」
藤本は7/23-26にマサチューセッツで行われたNWHLインターナショナルキャンプに参加した。キャンプはウィルミントンのRistuccia記念アリーナでのスキルセッションからはじまり、マールボロのBeantown Classicでの試合で幕を閉じた。
彼女はロシアのLyudmila BelyakovaとオーストリアのJanine Weberと共にRiveterに3人しかいない非アメリカ人としてプレーすることになる。
藤本は言う。「とても嬉しいし光栄です。チームに貢献するためにベストを尽くして、第一回イソベルカップチャンピオンの栄冠をつかみたいと思っています。」
藤本はRivetersとこの夏契約する二人目のゴーリーだ。もう一人はNCAA強豪のユニオン大学卒業生のShenae Lundbergである。NWHLの各チームはまだ8月17日までは18人の選手メンバーを決める余裕がある。それらのリストはこのFree Agent Trackerを見れば確認できる。
フリーエージェントや契約情報などより詳しい情報はNWHL.coから
翻訳:TICメンバー小林泰
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