【ゲームレポート】東洋vs中央 2015年関東大学アイスホッケーリーグ戦第5節

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快勝が続き今季の調子の良さをうかがわせる中大と3勝1敗で優勝するには負けが許されない東洋大の対戦に注目が集まった。リードしていた中大に3ピリ中盤で東洋大が逆転打を決め、東洋に流れが来たかと思われた。しかし、春の王者は手を緩めることなく東洋は逃げ切ることはできなかった。3ピリ終盤で中大が追いつき4-4の引き分けで試合を終えた。

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1ピリ3分、中島彰吾選手(中大)が先制点を決める。ゴール前で坂本颯選手(中大)からのパスを受け、タイミングを合わせた鮮やかな先制ゴールであった。

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【試合開始から1点目は中央 まずは一歩リード】東洋0−1中央03:57 中央大学 G#19中島彰吾 A#26坂本颯https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月9日

 

負けてはいられない東洋大。1ピリ10分のところで渡邊亮秀選手(東洋大)が1-1とする同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻す。1-1のまま2ピリへ。

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【リードを許したままではいられない 東洋1点目】東洋1−1中央10:09 東洋大学 G#46渡邊亮秀 A#49田中健太郎(+1)https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月9日

 

2ピリ開始2分、両者反則のため4対4の場面。ゴール前で加藤槙之助選手(中大)がシュートを放ったものの、脇本侑也選手(東洋大)のセーブに阻まれる。しかし、リバウンドで放った中島彰吾選手のシュートがアシストとなり、空いたスペースを上手く利用した鈴木健斗選手(中大)のゴール。またも中大の1点のリードで1-2に。

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【2ndPの先取点は東洋】東洋1−2中央22:16 中央大学 G#21鈴木健斗 A#19中島彰吾 A#5加藤槙之助https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月9日

 

何とかして追い付きたい東洋大は2ピリ6分。ブルーライン間際から古川誠也選手(東洋大)が放った距離のあるシュートを田中健太郎選手がシュートコースを変える形でゴールに変え、再び同点にした。田中選手は「DFから良い攻めに、ということを心掛けてチャンスはものにしていきたい。メリハリつけて攻撃に参加できればいい」とDFで守りに重点を置きながらも、得点でチームに貢献しチームを支える。

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【先を行かれたままでは終われない、東洋反撃の2点目】東洋2−2中央36:51 東洋大学 G#49田中健太郎 A#20古川誠也 A#48人里茂樹https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月10日

勝負の行方は3ピリに託された。勢いづいた東洋大は3ピリ開始3分に古川誠也選手(東洋大)の逆転ゴール。また、その2分後に宮倉翔太選手(東洋大)の追加点が決まり、東洋の3連続得点と、2点のリードで流れが来たかと思われた。

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【追いかける側から一転東洋のリードへ】東洋3−2中央43:48 東洋大学 G#20古川誠也 A#18今野友尋 A#48人里茂樹https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月10日

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【東洋追加点で点差を広げる。流れを掴んだか】東洋4−2中央45:21 東洋大学 G#14宮倉翔太 A#7岩野和貴 A#48人里茂樹https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月10日

 

しかし、リードしていた東洋に一瞬の油断があったのか、隙を突かれてしまう。中央に流れを戻したのは、秋リーグ絶好調であり、ゴールランキング首位(10月4日時点)の鈴木健斗選手(中大)だ。3点目、4点目、と意地を見せる連続ゴールを決め、ハットトリックを成し遂げた。ここまでゴールランキングで8点と明治、大椋選手と並んでいた鈴木選手だが、この3得点を加えてここまでで11得点と単独首位に躍り出た。

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【点差を狭める中央 鈴木選手は今試合2回目の得点】東洋4−3中央51:04 中央大学 G#21鈴木健斗 A#26坂本颯 A#65簑島圭悟https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月10日

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【中央が同点に到達 残り時間3分にして激闘加熱】東洋4−4中央56:53 中央大学 G#21鈴木健斗 A#5加藤槙之助 A#19中島彰吾https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月10日

鈴木選手は「4点目を入れられた時はベンチも静まってしまったが、その中でも何人かが率先して声を出していた。そこで雰囲気を上げることができて、攻撃につながった。とにかく点数を決めなければいけないので、まずはシュートからという気持ちでいった結果、得点できた」と3ピリの得点について振り返る。そのまま4-4で試合は終了。激戦は制されることなく、両者引き分けに終わった。

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今試合を引き分けたことは、東洋大、中大ともに優勝争いをする上で痛手になってくることだろう。どちらも追いつ追われつ、トータルシュート数も東洋が40本に対し、中央も46本と大きく変わらず、60分間で互角の戦いを繰り広げた。

東洋は3ピリで2点のリードがあったものの、どこかで余裕を感じてしまったのかもしれない。勝ち切るためには試合終了までの集中力が課題だ。

一方、中央は春、夏と優勝している強さを持つだけにどの試合でもリードすることが多かった。追う展開に慣れていなかったことが考えられる。簑島圭悟選手(中大)は引き分けという結果について「3ピリに2点差をつけられて、そこからあの雰囲気で追い付けたのは収穫だった。今までリードして勝ってきたので、初めてビハインドの戦い方を確認できたのは良かった」と語った。

どちらも優勝戦線に残るには一敗も許されない。休む間もない二日後の試合では両校ともに勝ち点3を挙げたいものだ。

☆試合後コメント☆

東洋大学

田中健太郎選手

「勝ち切れなくて悔しい。次にぶつけるしかない。その中で、1ピリも出だしも悪くなかったが、3ピリで2点差つけた時に自分たちのプレーができなかったところが一番課題になってくる。(リードを守り切れなかったのは)動き自体は悪くなかったが、心の油断というか、守りに入ってしまったというか、向こうの流れにしてしまった。(DFの得点多かったが)DFが得点するという意識は特にないが、プレー中だったりDFから良い攻めに、ということを心掛けて、チャンスはものにして、チャンスじゃないところは引いてしっかり守るということをみんなスタッフから言われているので、その中でDFが3点取れたというのはポジティブだと思うので、次の試合でもチャンスがあるところでは決めて、メリハリつけて攻撃に参加できれば、と思っている。(明治には久しく勝ててないが)一番重要なのは勝つこと。どの試合でも重要なので。どうしたら勝てるのか、どうしたら負けないのか、意識を持ってやれば絶対誰にも負けるチームではないので。そこを一つ一つ大事にして、次の明治戦に向けて良い準備をしていければいい。(意気込み)明治は今日負けて、悔しい思いをしていると思うので、その気持ちがぶつかって、前に出る試合になると思うので、そこは最初から気持ちから負けず、プレーにつながると思うので、序盤から気持ちを出して東洋らしいホッケーができると良い」

古川誠也選手

「一試合通して東洋のホッケーが出来たとは思うが、やっぱり3ピリで2点リードしてそこから追いつかれて引き分けに終わってしまったのは悔しい。3ピリで集中力が欠けてしまったというか、どこかで気が緩んでしまっていたのだと思う。点を取られた後に切り替えられれば良かったのだが、試合終了5分切った場面での失点だったので、その点は反省しなければならない。負けたら優勝争いから消えるということだったので、負けずに引き分けで済んだのはまだよかった。(自身のゴールシーンについて)チャンスは沢山あったが決め切れなくて、1ピリでポストに当てて、2ピリもノーマークを外してしまった。自分が目標としているのはチームがきつい場面で活躍して点数を取ることなので、3ピリのあの場面でゴールできたのは今後につながると思う。(次戦の明大戦に向けて)この一週間ハードな試合をしてきて、チームもとても良い状況で来ている。明日はしっかり体を休めて、次戦で最高のパフォーマンスをできるよう頑張りたい。サマーではリードしたのに勝ち切れず逆転負けをしてしまい、悔しい思いをしたので、今日明治は早稲田に負けてその下がっているところで、しっかり東洋のホッケーをして勝ちたい。自分もチャンスを決めてチームに流れを持って来たい」

中央大学

鈴木健斗選手
「ハットトリックをしたが、自分たちのセットで失点もしていたので、そこは取り返さないといけないという気持ちだった。なんとか同点に追いつくことができたのは良かったと思う。 (自身の1点目を振り返り)パックが来るのを待っていたところにただ打ち込んだだけ。4on4はスペースが空くので結構好き。その中で得点につながったのは良かった。 (リードされる中、3Pを迎えたがチームの雰囲気は) 4点目を入れられたときはベンチも静まってしまったが、その中でも何人かが率先して声を出していた。そこで雰囲気を上げることができて、攻撃につながった。とにかく点数を決めなければいけないので、まずはシュートからという気持ちでいった結果、点数を取ることができた。
(東洋とは相性があまり良くないが、その中で意識したことは) 僕たちとしてはやりづらいとは口にしない。それを口にする分やりづらいとみんなが思ってしまうので、それを言わずに、いつも通りプレーをした。結果同点だったが、そんなに悪くなかった。
(全勝優勝を目指していたチームとしては、この引き分けをどう捉えているか)負けなかっただけ本当に良かったし、次につなぐという点では最後に点数が入って良かった。次の試合から一戦必勝で負けないようにして、これから上を目指していきたい。(次の試合に向けて)早稲田は今日も明治に勝って1位なので、自分たちが勝って相手に傷をつけないといけない。僕たちには全勝という目標があるので勝ちたい」

簑島圭悟選手 

「引き分けという結果になったが 3Pに2点差をつけられて、そこからあの雰囲気で追い付けたのは収穫だった。今までリードして勝ってきたので、初めてビハインドの戦い方を確認できたのは良かった。(4失点を喫したDFについて) 東洋はゴールを一発で狙ってこないで、スティックに当てたりして狙ってくる。もう少しDFが敵のスティックを使わせないとか、FWがシュートを打たせないといった点が必要かと思う。 (鈴木選手をはじめとする第1セットの活躍について)自分がつなげば点を取ってくれるFWが3人いるので、自分がチェックを受けてもパスを出して、攻めてもらうことができると思っている。 (次戦に向けて)早稲田はスター選手がいないが、組織で戦ってくるので6人で攻めて守るというプレーができるようにしたい。無敗の早稲田には逆にプレッシャーがあると思う。1Pから個人的にはどんどんチェックにいって、FWをビビらすつもりでいきたい」

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