【ゲームレポート】日体vs法政 2015年関東大学アイスホッケーリーグ戦第6節

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前節で今季初勝利をあげた7位の日体大と、ここまで2勝3敗の5位・法大の対戦。試合は1Pから点の取り合いに。2P終了時点で法大が3―2と1点を先行するが、3P序盤に日体大が追い付くと試合終了10秒前、キャプテンの須藤雅史選手(日体大)が決勝ゴール。逆転で日体大が法大を下した。

前の試合で立ち上がりに課題を残した法大が、この日は開始3分29秒で先制。その後はパックを奪い合い、攻守が頻繁に入れ替わる。日体大はパワープレー中の9分58秒、松野佑太選手(日体大)がリバウンドを叩き、同点に追い付く。
ここから試合はめまぐるしく動く。同点となった22秒後、法大が反撃。中口郁弥選手(法大)が、ブルーラインから一人で持ち込み、ゴール。すぐさま勝ち越す。

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【法政大学、すかさず勝ち越し点!!】日体1-2法政10:10 法政大学 G#22中口郁弥 A#13松本力也 A#18西口開羅https://www.showroom-live.com/feef2336722

Posted by Tokyo Icehockey Channel on 2015年10月12日

そのわずか16秒後、今度は日体大がAゾーンでパックをつなぎ、最後はフリーの鈴木拓也選手(日体大)が正面から決めて同点。「いつもだったら先制点を決められてガタガタとやられてしまうが、今日は自分が同点ゴールを決めることができ、みんなも前を向いてやれた」と松野選手。40秒ほどの間に点を取り合う展開となるが、追う日体大も簡単に主導権を渡さない。

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【日本体育大学も譲らず、すかさず同点!!】日体2-2法政10:26 日本体育大学 G#47鈴木拓也 A#9松野佑太https://www.showroom-live.com/feef2336722

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2―2で迎えた2P。5分54秒、中口選手がこの試合2得点目となるゴールを決め、法大が再度勝ち越す。この後スコアに動きはなく、3―2と法大の1点リードで3Pへ突入した。

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【法政大学勝ち越し点!!】日体2-3法政25:54 法政大学 G#22中口郁弥 A#18西口開羅 A#13松本力也https://www.showroom-live.com/feef2336722

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3P序盤の3分30秒、法大はメンバーオーバーによりこの日二度目のキルプレーとなる。このチャンスを逃さず、日体大はパワープレーゴールでまたもや同点。試合は振り出しに戻った。

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【日本体育大学同点ゴール!!】日体3-3法政43:54 日本体育大学 G#47鈴木拓也 A#5井上剛 A#11上村秀幸https://www.showroom-live.com/feef2336722

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思うように日体大を引き離せない法大は焦りが見え始め、 ターンオーバーも目立つようになる。DFラインを入れ替えてリズムを変えようとするもなかなか機能せず、ゴールが遠い。

引き分け濃厚かと思われた残り10秒、土壇場で試合が動く。日体大がAゾーンに侵入すると、右コーナーからのパスに須藤選手がワンタイムで決め、勝ち越しゴール。「みんなが前に詰めていて良いパスが来たので、それを決めた」と須藤選手。試合はそのまま終了。二度のパワープレーを確実に生かした日体大が、劇的な逆転勝ちで勝利を収めた。

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【日本体育大学残り10秒での逆転劇!!粘りの勝利】日体4-3法政59:50 日本体育大学 G#7須藤雅史 A#9松野佑太 A#11上村秀幸https://www.showroom-live.com/feef2336722

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試合終了のブザーが鳴り響くと、日体大ベンチはまるで優勝したかのように歓喜につつまれた。「勝った瞬間は、何を言ったか覚えていないくらい興奮していた」(松野選手)。 個々の選手の技量では法大が上回る。それでも大きなリードを許さず、最後までハードワークをつらぬいた結果、つかんだ白星だった。

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一方、法大は三度のリードを守れず逆転負け。3Pは「1点入れられたらいけないという焦りもあり、徐々に足が動かなくなってしまった」と中口選手。わずか1点というリードに余裕を持てず、相手のペースに押されてしまった。試合後、日体大とは対照的に氷上でうなだれていた選手たち。上位進出を目指すチームにとって、後がなくなる4敗目を喫した。

 

☆試合後コメント☆

日本体育大学
須藤雅史主将
「今まで法大に勝ったことがなかったので、本当に嬉しい。(終了10秒前のゴールは)みんなが前に詰めていて、良いパスが来たのでそれを決めた。みんなで勝ち取ったゴール。気持ち良かった。みんな最後まで声を出して、前に前に足を動かして良いホッケーをしていた。それを3Pまで続けることができたのが勝因だと思う。ベンチワークがいつも課題になっているので、ベンチの中で声を出して、早いチェンジをするということを徹底してやった。日大戦ではキーパーの負担を減らしてみんなで守って、点数を決めて完封勝利したい」

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鈴木拓也選手
「みんな足がしっかりと動いていたことが、結果につながった。一昨日の慶大戦に勝利してチームの調子が上がっていたことも、勝ちにつながっていると思う。チームに勢いがあった。今日の法政戦に勝って次の日大戦につなげたかったので、勝てて良かった。(自身のゴールは)周りが良かったので、助けられて決めることができた。もっと改善しないといけない点もたくさんある。(次戦に向けて)前半戦最後の試合が日大なので、落とせない。みんなでしっかり気持ちを切り替えて頑張りたい」

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松野佑太選手
「今まで勝ったことがなかったので嬉しい。勝った瞬間は、何を言ったか覚えていないくらい興奮していた。嬉しかったとしか言いようがない。いつもだったら先制点を決められて、ガタガタとやられてしまうのが日体大だが、今日は自分が同点ゴールを決めることができて、みんなも前を向いてやれた。慶大戦からチームが一つになっていると感じる。勝たないといけない試合が続いているが、チームは良い状態。実際、法大の方がスキルも今までやってきた環境も上を行っている。自分たちは下手は下手なりに頑張って一生懸命プレーすることが持ち味で、それを出せたことが今回の勝ちにつながった。次の日大戦は絶対に落とせないので、まずはそこに勝ちたい。それからはまた中大や明大など強豪に当たっていくので、必死に一生懸命なプレーで食らいついていきたい」

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法政大学
中口郁弥選手
「シュートがゴール裏に回ってしまい、そのままカウンターでピンチを招く場面が多かった。自分たちが攻める時間が多かった分、カウンター攻撃をされたときにFWのバックチェックが足りなかったので、相手にどんどんリズムをつくられてしまった。(2ゴールを決めたが)スコアチャンスは沢山あったので、決めるところは決めるというのをもっと意識していきたい(3Pは)リードが1点だったので、あと1点入れられたらいけないという焦りもあり、徐々に足が動かなくなって、相手の勢いで点を取られてしまった。(DFラインを変えることで)少しでもDFから工夫して攻撃のチャンスを増やそうという意識はあったが、なかなかうまくはまらなかった。負けた原因はチーム力の差だと思う。メンタル面は例年課題となっているし、相手を見て自分たちのプレーを変えてしまうことが多い。毎年同じことを繰り返している。練習からもっと一つ一つのプレーに集中していかないといけない。 全ての試合が負けられないが、今度こそ本当に負けられない試合が続く。1敗もせず、残りは全勝でいきたい」

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横山恭也主将
「痛い敗戦となった。なかなか奥でプレーをすることができなかった。簡単にパックを相手に簡単に取られてしまうことが多く、ターンオーバーもいつもより多かった。点数を取ることを目標にして1Pからやっていこうと思ったが、余計な失点があったのでそれがだめだった。向こうはペナルティをしていないのに対し、こちらはしていた。そういったところも敗因だと思う。練習から試合を意識してやらないといけない。 (得点は1セット目のみ)どこのセットも点数が取れるようになったら良いホッケーができるようになると思う。僕たちのセットもまだまだ向上心を持って練習していきたい。ここから1敗もできないので、全部勝ちたい」

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