10/18までに関東大学リーグ戦Div.1Aは28試合を終え、各校が初回の対戦を終えた。後半戦2次リーグは10/31から再開する。各校のこれまでの戦いを振り返る。
前半戦を終えての中間順位は上の通りだ。無敗の中央が勝ち点17で首位。明治、早稲田がそれぞれ勝ち点16、15で中央を追う。東洋は序盤での法政への敗戦が響いて勝ち点13。東洋が自力優勝するためにはここから全勝した上で、中央が他の対戦で一敗以上すること、明治と得失点差で勝つこと等の条件が必要になってくる。5位以下では波乱があった。序盤戦では東洋に勝ち星を挙げた法大だが、日体大に歴史的敗戦。一方、その日体大は法政、慶應戦で2勝をあげ、勝ち点7暫定5位という位置にいる。5強に食い込むことを目標と掲げている慶應は勝ち点4で7位。目標達成には後半戦で法政を倒す以上の戦果をあげる必要がある。日大は日体大との引き分けでの勝ち点1のみ。苦しい戦いを強いられている。
明治大学
昨年は三冠を達成し、学生王者の名をほしいままにした明治。しかし、春決勝で中央に敗れ、サマーカップでは完封負けを喫した。1次リーグを折り返しての成績は5-1-1。得点は36、失点は11。厚い選手層、全チームの中で最も失点が少ないという硬い守備。申し分ない布陣の明治だが、リーグ戦序盤や早稲田に黒星をつけられたときのように流れを相手にあわせてしまいがちなきらいが少しある。パワープレー成功率もここまでのところ改善の余地がありそうだ。
中央大学
春からここまで公式戦、負けなしの中央大学。得点力、守備力すべて総合して考えて秋の優勝大本命というのは確かに間違いではない。昨年無冠の雪辱を果たす機は熟した。ここまでの対戦成績は5-0-2。39得点、14失点。第一セットの得点力はリーグの中でも群を抜く。負け試合になりかけた東洋大学戦の立て直しは見事だったが、明治との対戦では勝ち星をとっておきたかったところ。しかし、後半戦も堅実なこれまで通りの試合運びをすればおのずと優勝への道は拓けてきそうだ。
東洋大学
ペナルティーに泣かされることが多いと言われる東洋大学。フィジカルの強いプレースタイルは守りつつもここまでのところペナルティー回数では改善がみられる。対戦成績は4-2-1。33得点18失点。法政大学との対戦を落としたことで自力優勝は不可能になってしまっている。しかし、まだまだだ。中央との対戦ではもう少しのところまで相手を追い詰めた。明治には完敗してしまったが、その後の早稲田戦では危なげなく勝利を収めた。負傷者が多く苦しい戦いが続くが、その最終戦の勢いのまま頑張って欲しい。
早稲田大学
対戦成績5-2-0。25得点17失点。他のいわゆる4強と呼ばれるチームに比べて得点数で劣る。しかし、GK遠藤選手の攻守も続き、ゲームプラン通りの戦略的僅差勝ちをしっかり拾ってきた。立ち上がりの悪さが課題だが、一方で第三ピリオドはどのチームに対しても負けていない。だが、中央大学にここ数年一度も勝てていないこと、東洋大学に苦手意識があること・・・この苦手意識を打ち破り勝利を収めることができなければ優勝は見えてこない。
法政大学
随所でランキング上位に名を連ねる松本力也選手の活躍、1年生GK伊藤選手の健闘が光る法政大学。しかし、例年通り4強の壁には届きそうで届かない。春はGWSで負けた早稲田と今回もゲーム終了10秒前まで同点で殴りあう好試合を演じたが惜敗。東洋大学からは勝ち点をもぎ取ったものの、明治、中央相手には完敗。下位相手でも日大には大勝したが、慶應とは引き分け、日体大には敗北。一次リーグを終えてここまであまりうまくいっていないのが現状だ。対戦成績は2-4-1、26得点25失点。早稲田よりは1得点多く、8失点多い。もう少しだが、その壁がこえるには大きい。ここまで全試合ベンチメンバーから外れているエース木戸が二次リーグ以降戻ってくるのか、接戦を取りこぼすのでなく制することができるのか、後半戦に注目だ。
慶應義塾大学
元アジアリーガーながら今年から慶應でプレーするリック・スー選手。フィジカル、スキル両面で存在感を見せている。慶應は得点力で言えば早稲田、法政にも劣らない。7試合23得点という数字は、日体日大の11、12を突き放し早稲田の25、法政の26と同等だ。1stライン、2ndラインの攻撃力は誇っていいだろう。だがネックは失点の多さ。7試合45失点という数字は8チーム中最多だ。上位チームとの試合では序盤、同等以上の戦いをするものの第二ピリオド後半以降で大崩れする試合が多々みられた。結果、GKのセーブ率でも最下位をマークしている。初戦の東洋戦でキャプテン江口選手が負傷し後の数試合不出場となったことが痛かったが、前半戦の終盤では復帰してきた。試合序盤の勢いを維持して最後まで走り勝てれば上位校に対しても健闘するに違いない。
日本体育大学
慶應義塾大学への勝利、法政大学への勝利と勝ち点を巧妙に拾ってきた日体大は対戦成績2-4-1で法政大学に並ぶ5位につけている。11得点32失点。慶應、日大とくらべて10点ほど失点が少ないのがここまでの勝因だ。後半戦はジャイアントキリングを虎視眈々と狙う。
日本大学
GK中村選手の被シュート数はここまで335本。被シュート2位は法政伊藤選手の244本。かなり多くのシュートを打たれながらも粘りつよくゴールを守ってきた。日大の対戦成績は0-6-1、11得点43失点。厳しい戦いを強いられている。早稲田戦では序盤で4得点をあげて勝つかと思えたが5-6で敗北。相手に流れを奪われてしまう試合がここまで多い。最下位脱出のためには後半戦、かなりの健闘が求められるだろう。
まとめ
今週末から後半戦がはじまり、リーグ戦が再開する。いずれのカードもより直接的に順位に関わってくるので大熱戦となるはずだ。ぜひリンクでご観戦いただければ幸いである。